
| 陸中海岸国立公園の中心部に位置する大槌町。古くから風光明媚な景勝地が多く町中に点在している。大正時代に選定された大槌八景がこのほど21世紀を目前に見直され、新たに「新大槌八景」として地域内外に紹介されることになった。魅力的な観光スポットの存在が、多くの観光客の皆様にお楽しみいただけるよう整備が進められる。 新大槌八景の魅力と観光ポイントを紹介しよう。 |

蓬莱島
(ほうらいじま)
大槌湾にぽっかりと浮かぶひょうたん型の島。赤浜から約400mの防波堤で繋がれている。島に建つお社には弁財天が祀られている。豊漁と航海の安全を祈願する参詣の方々はこの防波堤を参道として利用する。
赤い灯台の根元にはオットセイの供養塔が建てられている。
防波堤は釣り人も利用するが、波が荒れている時は危険。ひょっこりひょうたん島のモデルと云われる島の形を楽しみたい向きには赤浜漁港岸壁から安全に写真撮影も楽しめる。
浪板不動滝
(なみいたふどうたき)
霊峰鯨山から流れる水を集めて、山麓にある浪板不動滝は15mの高さから白糸の爆音を響かせる。浪板神楽の奉納で有名な鯨山神社が祀られる周囲の森が不動滝を一層神秘的に見せる。
浪板海岸から車で10分の至近距離にある滝の入口に駐車場が整備された。環境整備は着々と進んでいる。
崎山展望台・野島
(さきやまてんぼうだい・のじま)
吉里吉里海岸から赤浜へ続くリアスシーニックライン。吉里吉里側の最初の展望台が崎山展望台。真下に見えるのが野島。松の緑と白い岩肌のコントラストが見事である。
シーニックラインの入口は吉里吉里海岸のそばレストラン善兵衛が目印。吉里吉里漁港沿いの道路に続いて吉里吉里半島を巡ると、大きく開けた太平洋の絶景が眼に飛び込んでくる。
野島に最も近いスポットである崎山展望台で清清しい心地に浸ることができる。
浪板海岸
(なみいたかいがん)
年間10万人の海水浴客が訪れる浪板海岸。大槌町を代表する景勝の地である。全国水浴場55選にも選ばれ、その環境と水質の良さは折り紙付き。
寄せる波はあっても返す波のない片寄せ波としても有名で、白い砂浜が遠浅の海、松の緑とあいまって、文字通り白砂青松の楽園といえる。
年中サーフィンに興じる若者の姿が絶えないところでもある。
高滝
(たかだき)
地図にない滝として有名になった大槌町金沢の奥地にある滝。金沢の折合地区から車で約1時間。車を降りて更に1時間、山道を登ると急に視界が開ける。
国土地理院の地図に載っていなかった秘境の滝として紹介された。大観音も有志により奉納されたが、行く道はまだ険しい。
鯨山
(くじらさん)
幾重にも重なる陸中海岸のリアス式海岸線。目のあたりにすることができる標高610mの鯨山。浪板海岸から約1時間で登ることができる。山頂に近いところに無線中継所。ここまでは車でも行くことができるが、昔ながらの参道(山道)を登るのが醍醐味。快い汗をかくことができる。中高年にも人気のコースである。
吉里吉里海岸公園から望む鯨山は小久保海岸越しに青と白、緑のコントラストが美しい。
新山高原
(しんやまこうげん)
大槌町小鎚地区から遠野市へ連なる高原地帯。釜石市和山高原、遠野市貞任高原とともにスリーグリーンラインを構成する。
高原の春は牛の放牧で始まる。淡い春の山肌に何色にも見える緑の種類の豊かさがとても印象的。この風景をまず牛たちが満喫し、次に山菜とりの地元の人達が楽しむ。
やがて6月ともなれば高原一帯はつつじの深紅におおわれるのである。
城山公園
(しろやまこうえん)
整備が進む大槌城址と城山公園。中央公民館から歩いて30分の登りのコースに、今日も健康づくりの老若男女が快い汗を流す。
中世の山城として大槌氏の堅固な城であったこの地は、遥かに望む四方の山々と港の遠景に加えて、大槌川と小鎚川にはさまれた城下町の息づかいを今に伝えている。鮭が遡上する自然の恵みが豊かな町の要である。



